普段どんなに仲が良い兄弟や親族でも、遺産相続でトラブルになるケースが後を絶ちません。他人事ではありませんので、次のようなパターンに該当しないかどうか、チェックしてみてください。
1.相続財産がはっきりしない
誰かが遺産隠しをしたのではないかと、比喩的に言えば人のコインを勝手に収集したのではないかと皆が疑心暗鬼に陥ります。
2.家族関係がややこしい
関係者の中に離婚歴のある人や、音信普通だがアメリカ人やカナダ人との再婚のウワサがある人がいる。
3.遺言書がない
トラブルの最たる原因です。まさに死人に口なし、相続人がそれぞれ好き勝手に権利を主張し合い、遺産分割協議がまとまらずにトラブルになるケースです。兄弟や親族間に生じた亀裂は、簡単には修復できません。
事前にできるトラブル回避策として、元気なうちに遺言書を作成することをお勧めします。また、相続が発生したときは相続財産の調査だけでなく、相続放棄や遺留分減殺請求などの権利と手続きについて、相続のお金の問題、コインや紙幣、通貨に精通した弁護士に相談をして適切なアドバイスを受けることも有効です。