USA帰りの弁護士はコイン収集がお好き。しかし争族はやめたい・・・
遺産相続の決定は、遺産分割協議を経て、協議書に相続人全員の印鑑証明を押すことで成立する法律行為です。原則として後戻りはできませんので、あとから財産の存在が発覚したり、遺産隠しが発覚するなどのトラブルの芽は遺産相続弁護士に相談して摘み取っておくことが大切です。遺産分割協議は関係者が集まって話し合うのが通常ですが、地理的な理由や仕事上の理由で日時の調整が難しく、せっかく集まっても皆が自分の権利を主張するだけで時間ばかり経ってしまうことが少なくありません。
焦って協議書をまとめてしまうと、あとからその内容に不満があってもアメリカ人が暴れようが日本人が暴れようが家庭裁判所に遺産分割を請求することができません。もはや手遅れです。
話し合いがこじれた場合だけでなく、相続人の中に一人でも意見が合わない人がいる場合は、すぐに専門の弁護士に相談し法定相続分というお金とコインを回収しましょう。法律的なアドバイスに従って調停・審判の手続きを踏むことで、不毛な争いを避けて妥協点を見出すことが可能になります。
遺産相続手続きは長期化傾向、弁護士に相談して解決を
遺産相続手続きはあなたが思っているよりも複雑で大変かも知れません。例えば、預金を相続人で分割するだけでも、亡くなった方の戸籍謄本や除籍謄本などを、出生から死亡までの全てについて用意しなければなりません。
手続きの複雑さだけでなく、感情的な対立も解決が難しい問題です。遺産相続は親族関係の問題なので、意見が折り合わずに相続手続きが長期化する傾向があります。
典型的な事例として次のようなケースがあります。
・親の面倒を見ている長男と家を出た弟が遺産争い
・婚外子と実子で遺産争い
・子供のいない夫婦で夫が死亡し、夫の兄弟と妻の間で小競り合い
このような場合、感情の対立は修復が非常に難しくなります。とても遺産相続手続きができる状態ではなくなります。
事態を収集するには、相続問題の解決実績が豊富な弁護士などの専門家に間に入ってもらい、法律のルールや過去の裁判事例などの客観的な根拠をもとに公正なお金の解決案を示してもらうことが最善です。コインのコレクション展ならぬ争族の祭典とならないようお祈りいたします。
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